外部パートナーとの取組み
より良い医療・介護・ヘルスケアの実現のための外部パートナーとの取組み
エス・エム・エスグループでは、「高齢社会に適した情報インフラを構築することで人々の生活の質を向上し、社会に貢献し続ける」というグループミッションを実現するため、適正な企業活動やサービス提供を通じて医療や介護、ヘルスケア等の産業が健全に発展していくことが不可欠であると考えています。こうした認識のもと、企業や官公庁、研究機関等の外部パートナーと連携を通じ、自社および業界全体のサービス品質向上や高齢社会の社会課題解決に取り組んでいます。
職業紹介のサービス品質向上
医療・介護・保育系職種の職業紹介事業者として、業界全体のサービス品質を高め、お客様と社会全体からの信頼を向上させることを目的に、2015年より一般社団法人日本人材紹介事業協会の下部組織として医療・介護・保育系紹介協議会(発足当初は医療系紹介協議会)を設置しております。当社が代表幹事を務め、会員企業34社(2023年11月現在)とともに以下の取組みを推進しています。
- 転職・採用におけるサービスの質的向上(ミスマッチによる離職・定着悪化などの解消)
- 転職を助長するないしは悪質なサービスと受け止められるアクションの改善
医療・介護・保育系紹介協議会の活動を通じ、業界全体での適正なサービスの提供と業界の健全な発展を促進し、従事者不足・偏在の解消に貢献していきます。
エビデンス重視の新規事業開発
ヘルスケア分野の新規事業開発に際しては、官公庁や国立の研究機関、パートナー企業等との実証事業を通じてサービスの実効性や実用性を検証する方針としています。エビデンスに基づく品質の高い健康経営支援サービスの提供により、多くの人が健康でイキイキと生活できる社会の実現を目指します。
■実証事業の例
内容 | 実施体制 |
IoT活用による糖尿病予備群に向けた栄養士介入 (経済産業省 平成27年度「IoT推進のための新産業モデル創出基盤整備事業」) |
エス・エム・エス みずほ銀行 みずほ情報総研 |
IoTを活用した妊娠子育て期にある女性特有の疾病予防や健康増進 (NEDO 平成29年度「IoTを活用した新産業モデル創出基盤整備事業」) |
エス・エム・エス 国立成育医療研究センター |
IoT活用による糖尿病予備群に向けた健康改善の介入研究 (AMED 平成29~31年度「IoT等活用生活習慣病行動変容研究」) |
エス・エム・エス 国立国際医療研究センター みずほ情報総研 |
大学・研究機関との共同研究による高齢社会の理解とサービス開発
当社では、大学や研究機関と共同で、当社サービス運営により蓄積したデータを活用し、高齢社会で生じる様々な事象の調査・分析、高齢社会で求められるサービスの開発・改善に取り組んでいます。
例えば、筑波大学(研究代表者:筑波大学ヘルスサービス開発研究センター教授 田宮菜奈子氏)と共同で、当社が提供する介護事業者向け経営支援プラットフォーム「カイポケ」に蓄積されたデータを活用し、介護の実態把握やより良い介護の実現につながる様々な研究・調査・分析を実施しています。研究結果については学会等での発表を行うとともに、高齢社会にまつわる調査・情報発信を行う当社研究機関「高齢社会ラボ」にて発表内容を公表しています。共同研究を通じて、高齢社会の姿をあらゆる側面から把握することで、医療・介護・ヘルスケア・シニアライフの領域でより求められるサービスの開発・改善につなげ、高齢社会がもたらす社会課題の解決に貢献していきます。