【口腔ケアに関する実態調査】介護を行う家族468名のうち約7割が口腔ケアを実施しているものの、約4割が「方法が適切かわからない」と不安あり~介護で悩む人向けコミュニティ「安心介護」の会員へ調査。企業の調査希望にも対応~
2023年4月25日
株式会社エス・エム・エス(本社:東京都港区、代表取締役社長:後藤夏樹、東証プライム、以下「当社」)は、介護で悩む人向けコミュニティ「安心介護」(URL:https://i.ansinkaigo.jp/)を提供しており、この度5月9日の口腔ケアの日※1を前に、会員468名を対象とした「口腔ケアに関する実態調査」を実施しました。今回の調査結果とともに、介護用品メーカー等の企業向けに、介護に関連した方を対象とした調査サービスを行っていることを併せてお知らせします。
「口腔ケア」という言葉自体の認知率は9割を超えていた。
2.口腔ケアの認知のきっかけは「インターネットで知った(35.7%)」、「介護に関する書籍を読んで知った(31.4%)」が上位
続いて、「ケアマネ以外の従事者(管理栄養士・看護師・歯科衛生士など)から教えてもらった(28.0%)」、「テレビで知った(22.4%)」という結果になった。介護を行う家族が、自発的に情報を収集している様子がうかがえた。
3.口腔ケアの実施率は約7割
「行っている口腔ケアはない」を選択したのは27.1%だった。実施されている口腔ケアの中では「まずは自分で歯磨きしてもらい、磨き残しをこちらで磨いている(23.1%)」が最上位となった。
4.口腔ケアを行う上での課題は「行っている口腔ケアが適切なのかがわからない(38.4%)」が最多
次いで、「本人に任せているが十分とは言えない(30.8%)」、「認知症などの症状により本人が嫌がる(22.6%)」が上位となった。実施内容への不安や被介護者本人からの拒否反応などが課題となっていることがわかった。
【課題についてのコメント抜粋】
・本人が口腔ケアを面倒くさがる
・きちんとやりたいがあまり言うと怒り出すので加減している
・誤嚥が怖い
・歯医者でもお手上げ状態
・ケア用品が高い
・遠隔での声かけなので確認ができない
5.口腔ケアの1回あたりの時間は0~5分が最多
0~5分が約6割となり、長時間のケアは行っていない様子がうかがえた。ケアにかける時間は、被介護者の歯の状態によって差異があり、一部入れ歯や差し歯の場合に比べ、全部自分の歯の場合はケアにかける時間が短い傾向が見られた。
6.口腔ケアにかける金額は月1,000円以内が73.3%
大多数が口腔ケアにかける金額は月1,000円以内におさめていることがわかった。ケアにかける時間と同様に、被介護者の歯の状態によって差異があり、全部自分の歯の場合はケアにかける金額がやや低い傾向が見られた。
7.現在口腔ケアを実施していないが、今後口腔ケアを理解できれば「やりたいと思う」が64.6%
口腔ケアについて理解していればやりたいという意見が過半数ではあるものの、3人に1人はやりたいと思わないと回答した。
調査の結果、介護家族の口腔ケアの認知率は95.3%であり、多くの人が口腔ケアについて認知していることがわかりました。認知のきっかけはインターネットや介護に関する書籍が上位で、介護家族が自発的に情報を取得していることも示唆されました。認知率は非常に高いものの、実施率は約7割で、課題としては「行っている方法が適切かわからない」「本人に任せているが十分とは言えない」といった実施方法や程度への不安、「認知症などの症状により本人が嫌がる」など実施自体の難しさが挙げられました。本人の拒否反応については「本人が怒り出す」「歯科医でもお手上げ」といったコメントも寄せられ、今後口腔ケアを行っていく上で大きな課題となっていることが浮き彫りになりました。
口腔ケアの実施実態は、1回あたりの時間は5分以内が最多で、金額は月1,000円以内となっており、比較的手軽にケアを行っている様子が伺えました。被介護者の歯の状況によって差異があり、1回のケアにかける時間が31分以上の割合が、全部自分の歯の場合は22.9%であるのに対し、一部入れ歯、差し歯の場合は32.1%となっており、9%ほど高いという結果となりました。同様に、ケアにかける金額についても差異があり、全部自分の歯の場合は月0~300円の割合が31.4%で最多、一部入れ歯、差し歯の場合は月501~1,000円の割合が35.2%で最多となり、口腔ケアにかける金額はすべて自分の歯の場合の方が、一部入れ歯、差し歯の場合よりもやや低い傾向が見られました。これらから、歯の健康が介護の時間とコストに影響を与えることがわかりました。
安心介護では、今後も口腔ケアに関する調査のみならず、会員に向けたさまざまな調査を行うことで、介護を行う家族の実態を広く伝えるとともに、介護に関わる企業への情報提供を行い、介護サービスや介護製品の発展に寄与できると考えています。また、介護関連企業からの調査希望にも対応しています。
※1:一般社団法人日本口腔ケア学会が制定
※2:厚生労働省「令和3年度介護報酬改定の主な事項について」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000188411_00034.html)より
Q.口腔ケアという言葉を知っていましたか?(n=468)
「口腔ケア」という言葉自体の認知率は9割を超えていた。
2.口腔ケアの認知のきっかけは「インターネットで知った(35.7%)」、「介護に関する書籍を読んで知った(31.4%)」が上位
Q.(口腔ケアについて知っている方を対象にした調査)口腔ケアについて、どこで知りましたか?(n=446)
続いて、「ケアマネ以外の従事者(管理栄養士・看護師・歯科衛生士など)から教えてもらった(28.0%)」、「テレビで知った(22.4%)」という結果になった。介護を行う家族が、自発的に情報を収集している様子がうかがえた。
3.口腔ケアの実施率は約7割
Q.介護対象者に対して現在行っている口腔ケアを教えてください。口腔ケアをご存知ない方も、現在行っているものがあればご回答ください。(n=468)
「行っている口腔ケアはない」を選択したのは27.1%だった。実施されている口腔ケアの中では「まずは自分で歯磨きしてもらい、磨き残しをこちらで磨いている(23.1%)」が最上位となった。
4.口腔ケアを行う上での課題は「行っている口腔ケアが適切なのかがわからない(38.4%)」が最多
Q.(口腔ケアを行っている方を対象にした調査)口腔ケアを行う上での課題について当てはまるものすべてをお選びください。(n=341)
次いで、「本人に任せているが十分とは言えない(30.8%)」、「認知症などの症状により本人が嫌がる(22.6%)」が上位となった。実施内容への不安や被介護者からの拒否反応などが課題となっていることがわかった。
5.口腔ケアの1回あたりの時間は0~5分が最多
Q.(口腔ケアを行っている方を対象にした調査)1回の口腔ケアにかけている時間を教えてください。(n=341)
0~5分が約6割となり、長時間のケアは行っていない様子がうかがえた。
ケアにかける時間は、被介護者の歯の状態によって差異があり、一部入れ歯や差し歯の場合に比べ、全部自分の歯の場合はケアにかける時間が短い傾向が見られた。
6.口腔ケアにかける金額は月1,000円以内が73.3%
Q.(口腔ケアを行っている方を対象にした調査)口腔ケアにかけているお金を教えてください。(n=341)
大多数が口腔ケアにかける金額は月1,000円以内におさめていることがわかった。
ケアにかける時間と同様に、被介護者の歯の状態によって差異があり、全部自分の歯の場合はケアにかける金額がやや低い傾向が見られた。
7.現在口腔ケアを実施していないが、今後口腔ケアを理解できれば「やりたいと思う」が64.6%
Q.(口腔ケアを行っていない方を対象にした調査)口腔ケアに関する情報やケア方法が理解できればやりたいと思いますか?(n=127)
口腔ケアについて理解していればやりたいという意見が過半数ではあるものの、3人に1人はやりたいと思わないと回答した。
■調査概要
「口腔ケアに関する実態調査」
・調査期間:2023年3月13日(月)~2023年4月1日(土)
・調査対象:安心介護会員468名
・調査方法:Webを使用したアンケート
「安心介護」は介護に悩む人向けのコミュニティです。会員に向けたブランドごとの認知度や購入経路の調査なども実施可能です。詳細は以下よりお問い合わせください。
・お問い合わせフォーム:https://i.ansinkaigo.jp/inquiry/user/new
・mail:info@ansinkaigo.jp
■安心介護調査担当者からのコメント
今回の調査を経て、今後在宅介護の増加が見込まれる中、改めて口腔ケアの重要性を啓蒙していく必要があると感じました。安心介護では、介護の基礎知識や介護に関する意見交換を行える場などのコンテンツを提供しており、各企業様のマーケティング活動を、サービス・商品の調査・分析から、商品認知・体験・購入促進まで幅広く支援しています。アンケート調査に関しては、最大1,000名の母集団形成実績があり、介護を行うご家族、ケアマネジャーへの調査が可能です。そのほか、グループや個別でのインタビュー調査など多様なソリューションを取り揃えています。
URL:https://i.ansinkaigo.jp/
電話:03-6721-2404 mail:smsinfo@bm-sms.co.jp
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【主な調査結果】
1.口腔ケアの認知率は95.3%「口腔ケア」という言葉自体の認知率は9割を超えていた。
2.口腔ケアの認知のきっかけは「インターネットで知った(35.7%)」、「介護に関する書籍を読んで知った(31.4%)」が上位
続いて、「ケアマネ以外の従事者(管理栄養士・看護師・歯科衛生士など)から教えてもらった(28.0%)」、「テレビで知った(22.4%)」という結果になった。介護を行う家族が、自発的に情報を収集している様子がうかがえた。
3.口腔ケアの実施率は約7割
「行っている口腔ケアはない」を選択したのは27.1%だった。実施されている口腔ケアの中では「まずは自分で歯磨きしてもらい、磨き残しをこちらで磨いている(23.1%)」が最上位となった。
4.口腔ケアを行う上での課題は「行っている口腔ケアが適切なのかがわからない(38.4%)」が最多
次いで、「本人に任せているが十分とは言えない(30.8%)」、「認知症などの症状により本人が嫌がる(22.6%)」が上位となった。実施内容への不安や被介護者本人からの拒否反応などが課題となっていることがわかった。
【課題についてのコメント抜粋】
・本人が口腔ケアを面倒くさがる
・きちんとやりたいがあまり言うと怒り出すので加減している
・誤嚥が怖い
・歯医者でもお手上げ状態
・ケア用品が高い
・遠隔での声かけなので確認ができない
5.口腔ケアの1回あたりの時間は0~5分が最多
0~5分が約6割となり、長時間のケアは行っていない様子がうかがえた。ケアにかける時間は、被介護者の歯の状態によって差異があり、一部入れ歯や差し歯の場合に比べ、全部自分の歯の場合はケアにかける時間が短い傾向が見られた。
6.口腔ケアにかける金額は月1,000円以内が73.3%
大多数が口腔ケアにかける金額は月1,000円以内におさめていることがわかった。ケアにかける時間と同様に、被介護者の歯の状態によって差異があり、全部自分の歯の場合はケアにかける金額がやや低い傾向が見られた。
7.現在口腔ケアを実施していないが、今後口腔ケアを理解できれば「やりたいと思う」が64.6%
口腔ケアについて理解していればやりたいという意見が過半数ではあるものの、3人に1人はやりたいと思わないと回答した。
【総括】
超高齢社会の進行に伴い、被介護者のQOLの向上と介護保険財政の健全化のため、「自立支援・重度化防止」が推進されています。令和3年度介護報酬改定では対策の1つとして口腔ケアへの取り組みが掲げられており※2、介護施設・医療機関への啓蒙活動が行われています。このような中で、介護を行う家族が口腔ケアに対してどのような意識や課題を持っているのか、実態を調査し結果を公表することは口腔ケアの認知拡大につながると考え、この度調査を行いました。調査の結果、介護家族の口腔ケアの認知率は95.3%であり、多くの人が口腔ケアについて認知していることがわかりました。認知のきっかけはインターネットや介護に関する書籍が上位で、介護家族が自発的に情報を取得していることも示唆されました。認知率は非常に高いものの、実施率は約7割で、課題としては「行っている方法が適切かわからない」「本人に任せているが十分とは言えない」といった実施方法や程度への不安、「認知症などの症状により本人が嫌がる」など実施自体の難しさが挙げられました。本人の拒否反応については「本人が怒り出す」「歯科医でもお手上げ」といったコメントも寄せられ、今後口腔ケアを行っていく上で大きな課題となっていることが浮き彫りになりました。
口腔ケアの実施実態は、1回あたりの時間は5分以内が最多で、金額は月1,000円以内となっており、比較的手軽にケアを行っている様子が伺えました。被介護者の歯の状況によって差異があり、1回のケアにかける時間が31分以上の割合が、全部自分の歯の場合は22.9%であるのに対し、一部入れ歯、差し歯の場合は32.1%となっており、9%ほど高いという結果となりました。同様に、ケアにかける金額についても差異があり、全部自分の歯の場合は月0~300円の割合が31.4%で最多、一部入れ歯、差し歯の場合は月501~1,000円の割合が35.2%で最多となり、口腔ケアにかける金額はすべて自分の歯の場合の方が、一部入れ歯、差し歯の場合よりもやや低い傾向が見られました。これらから、歯の健康が介護の時間とコストに影響を与えることがわかりました。
安心介護では、今後も口腔ケアに関する調査のみならず、会員に向けたさまざまな調査を行うことで、介護を行う家族の実態を広く伝えるとともに、介護に関わる企業への情報提供を行い、介護サービスや介護製品の発展に寄与できると考えています。また、介護関連企業からの調査希望にも対応しています。
※1:一般社団法人日本口腔ケア学会が制定
※2:厚生労働省「令和3年度介護報酬改定の主な事項について」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000188411_00034.html)より
【調査結果詳細】
1.口腔ケアの認知率は95.3%Q.口腔ケアという言葉を知っていましたか?(n=468)
「口腔ケア」という言葉自体の認知率は9割を超えていた。
2.口腔ケアの認知のきっかけは「インターネットで知った(35.7%)」、「介護に関する書籍を読んで知った(31.4%)」が上位
Q.(口腔ケアについて知っている方を対象にした調査)口腔ケアについて、どこで知りましたか?(n=446)
続いて、「ケアマネ以外の従事者(管理栄養士・看護師・歯科衛生士など)から教えてもらった(28.0%)」、「テレビで知った(22.4%)」という結果になった。介護を行う家族が、自発的に情報を収集している様子がうかがえた。
3.口腔ケアの実施率は約7割
Q.介護対象者に対して現在行っている口腔ケアを教えてください。口腔ケアをご存知ない方も、現在行っているものがあればご回答ください。(n=468)
「行っている口腔ケアはない」を選択したのは27.1%だった。実施されている口腔ケアの中では「まずは自分で歯磨きしてもらい、磨き残しをこちらで磨いている(23.1%)」が最上位となった。
4.口腔ケアを行う上での課題は「行っている口腔ケアが適切なのかがわからない(38.4%)」が最多
Q.(口腔ケアを行っている方を対象にした調査)口腔ケアを行う上での課題について当てはまるものすべてをお選びください。(n=341)
次いで、「本人に任せているが十分とは言えない(30.8%)」、「認知症などの症状により本人が嫌がる(22.6%)」が上位となった。実施内容への不安や被介護者からの拒否反応などが課題となっていることがわかった。
5.口腔ケアの1回あたりの時間は0~5分が最多
Q.(口腔ケアを行っている方を対象にした調査)1回の口腔ケアにかけている時間を教えてください。(n=341)
0~5分が約6割となり、長時間のケアは行っていない様子がうかがえた。
ケアにかける時間は、被介護者の歯の状態によって差異があり、一部入れ歯や差し歯の場合に比べ、全部自分の歯の場合はケアにかける時間が短い傾向が見られた。
6.口腔ケアにかける金額は月1,000円以内が73.3%
Q.(口腔ケアを行っている方を対象にした調査)口腔ケアにかけているお金を教えてください。(n=341)
大多数が口腔ケアにかける金額は月1,000円以内におさめていることがわかった。
ケアにかける時間と同様に、被介護者の歯の状態によって差異があり、全部自分の歯の場合はケアにかける金額がやや低い傾向が見られた。
7.現在口腔ケアを実施していないが、今後口腔ケアを理解できれば「やりたいと思う」が64.6%
Q.(口腔ケアを行っていない方を対象にした調査)口腔ケアに関する情報やケア方法が理解できればやりたいと思いますか?(n=127)
口腔ケアについて理解していればやりたいという意見が過半数ではあるものの、3人に1人はやりたいと思わないと回答した。
■調査概要
「口腔ケアに関する実態調査」
・調査期間:2023年3月13日(月)~2023年4月1日(土)
・調査対象:安心介護会員468名
・調査方法:Webを使用したアンケート
「安心介護」は介護に悩む人向けのコミュニティです。会員に向けたブランドごとの認知度や購入経路の調査なども実施可能です。詳細は以下よりお問い合わせください。
・お問い合わせフォーム:https://i.ansinkaigo.jp/inquiry/user/new
・mail:info@ansinkaigo.jp
■安心介護調査担当者からのコメント
今回の調査を経て、今後在宅介護の増加が見込まれる中、改めて口腔ケアの重要性を啓蒙していく必要があると感じました。安心介護では、介護の基礎知識や介護に関する意見交換を行える場などのコンテンツを提供しており、各企業様のマーケティング活動を、サービス・商品の調査・分析から、商品認知・体験・購入促進まで幅広く支援しています。アンケート調査に関しては、最大1,000名の母集団形成実績があり、介護を行うご家族、ケアマネジャーへの調査が可能です。そのほか、グループや個別でのインタビュー調査など多様なソリューションを取り揃えています。
【「安心介護」について】
安心介護は介護で悩む人向けコミュニティです。介護に関する質問を専門家に直接聞くことができるQ&Aや、介護者同士の意見交換や悩み共有ができる繋がりの場、介護に関する知識などのコンテンツを提供しています。URL:https://i.ansinkaigo.jp/
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