エス・エム・エス、第一生命、他2社による共同実証開始 2型糖尿病の保険加入者に対するICTによる個別サポート提供へ ~栄養士のリモートチャット指導による栄養・運動習慣指導で重症化予防を推進~
2019年9月13日
株式会社エス・エム・エス(代表取締役社長:後藤夏樹、東証一部、以下「当社」)は、第一生命保険株式会社(代表取締役社長:稲垣精二、以下「第一生命」)、日本アイ・ビー・エム株式会社(以下「日本IBM」)、株式会社おいしい健康(以下「おいしい健康」)と、2型糖尿病により入院給付金を第一生命より支払った保険加入者に向けた「生活習慣改善個別サポート」のサービス実現性・実用性を検証する共同実証を9月17日より開始します。
わが国の糖尿病患者数は、生活習慣と社会環境の変化に伴って急速に増加し、厚生労働省「2017年患者調査の概況」によると過去最多の329万人となっています。また30兆円超の医療費のうち3分の1以上を生活習慣病関連が占めており、そのうち糖尿病は1兆2,356億円を占めています。※1
糖尿病は、発症すると治癒することはなく、放置すると網膜症・腎症・神経障害などの重篤な合併症をもたらす疾患です。これらの合併症は患者のQOLを著しく低下させるのみでなく、医療費の増大にも繋がります。
政府も「未来投資会議」にて、2型糖尿病などの生活習慣病の一次予防・二次予防への積極的な取り組みを促す方針を示しており※2、生活・食習慣の改善により合併症の発症を防ぐことは、健康寿命の延伸、QOLの向上、医療費抑制の観点からも重要です。
当社では、生活習慣病予備軍や軽度および中度の糖尿病対象者に向けたリモートチャット指導サービス(以下「リモートチャット指導」)を提供しております。スマートフォンでのWeb面談後、チャットを通じ、担当の管理栄養士から定期的に指導を受けることができるサービスです。
この度、当社、第一生命、日本IBM、おいしい健康の4社にて、2型糖尿病により入院給付金を第一生命より支払った保険加入者に対して、リモートチャット指導による「生活習慣改善個別サポート」のサービス実施に向けた実現性・実用性の共同実証を開始します。
当社は、生活習慣病の重症化予防を通じて、多くの人が健康でイキイキとした生活の実現に貢献していきます。
◆糖尿病患者向け食事レシピ
管理栄養士監修のレシピ検索・献立作成サービス。糖尿病を改善する上で重要となる食事管理をサポートします。
◆糖尿病性腎症悪化予測ツール
藤田医科大学と日本IBM、第一生命による共同研究にて構築した糖尿病性腎症の悪化予測モデルを利用します。これは過去半年間に実施された3回分の血液検査結果等12項目より、類似する血液情報の方が180日以内に腎症のステージが1から2以上になる統計的リスクを予測し、結果を直接被保険者に通知します。
(3)参加対象者
第一生命の保険契約にて2型糖尿病により入院給付金を支払い、かつ所定の条件を満たした希望者※4
(4)金額:無料
(5)サービス期間:一人当たり90日間
2019年9月~2020年7月(予定)
※1:平成31年3月20日「未来投資会議(第25回)」参考資料、厚生労働省「平成27年度国民医療費の概況」より
※2:平成31年3月20日「未来投資会議(第25回)」
※3:申し込みは任意
※4:条件例「40~70歳以上」、「透析療法をしていない」、「HbA1cが6.0以上~9.5以下」等